??「はぁ……はぁ……」
??「クソ!…なんで私がこんな目に遭って…」
??「どうしよう…捕まりたくない。…捕まりたくない」
??「……そうだ、アイツのせいにすればいい。それで…くく、捕まらない…」
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6月24日 午前10時25分 決闘裁判所控室
ユーセイ「うぅ…キンチョ―するなぁ…」
イザヨイ「ユーセイ!…よやった間に合ったのね」
ユーセイ「ああ…。…なあアキ」
イザヨイ「何かしら?」
ユーセイ「ここは決闘裁判所だぞ?俺をこんなところに呼び出して…何の用だ?」
イザヨイ「あら?知らなかったの?…あなたには、弁護をしてもらうのよ」
ユーセイ「なるほど。…ん?弁護?…え?修理じゃなくて…弁護とはどういう…」
イザヨイ「言葉のとおりよユーセイ。アナタには弁護をしてもらうのよ」
ユーセイ「待て待て待て待て。なんで俺が弁護をするんだ?俺はただのメカニックだぞ」
イザヨイ「ユーセイ。…きっと急な事すぎて記憶が混乱しているのね」
ユーセイ「いや、いたって正常なつもりだが。大体、俺は弁護士の資格など…」
イザヨイ「近年、決闘がからんだ犯罪が多いことは知っているわね?」
ユーセイ「知らなかったが…」
イザヨイ「けど、高度な決闘の知識は弁護士は知らないの。だから政府が決闘者裁判制度を作った…ことは?」
ユーセイ「初耳だ」
イザヨイ「カワイソーに…。きっとどこかで頭をぶつけて記憶をなくしてしまったのね」
ユーセイ「そんなに裁判所は危ないところじゃないだろ」
イザヨイ「知らないの?裁判所は弁護士がよく頭を殴られることで有名じゃない」
ユーセイ「なんだその危なっかしい裁判所は!」
ユーセイ「大体、こういう仕事は今主役である遊馬君がやるべきだろう!」
イザヨイ「ユーセイ…。よく考えてみなさい」
ユーセイ「え?」
イザヨイ「あの子が…裁判なんてできるかしら?」
ユーセイ「……」
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ユーマ「異議あり!…あ、すいません。間違いちゃいました」
アス「おい!何をしているんだ!」
シチョー「…これはペナルティですな」
ユーマ「そ、そんなぁ!?」
シチョー「どうやら…これ以上の審議は無駄のようです。判決を言い渡します!」
有 罪
シチョー「これにて閉廷!」
ユーマ「しまったあああああ!」
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ユーセイ「なんでだろう…バッドエンドが想像できやすかった」
イザヨイ「でしょ。…だからこそ、ユーセイが丁度いいのよ。頭がいいし、決闘に関してはエキスパート…」
ユーセイ「いやいや!…それは違うんじゃないか?もっと適任な人がいるだろう」
イザヨイ「例えば?」
ユーセイ「…あ、十代さん!十代さんだ!彼は適任どころか最適じゃないか!」
イザヨイ「そうかしら?…彼もおっちょこちょいのイメージがあるけど…」
ユーセイ「ふふふ…知らないようだな、アキ。実は十代さんの中の人は本家のゲームの…」
イザヨイ「ユーセイ」
ガシ
ユーセイ「う(か、顔を思いっきりつかまないでくれ…)」
イザヨイ「中の人などいないのよ」
ユーセイ「え?…いや、しかしだな」
イザヨイ「中の人などいないのよ!!!」
ユーセイ「だが…」
イザヨイ「中の!人など!!!いないの!!!よ!!!」
ユーセイ「………はい(………怖い)」
イザヨイ「さあ、分かったなら裁判の準備をしましょう。ユーセイの記憶もあいまいだし」
ユーセイ「…覚悟をきめるか。分かった、裁判とやら…やってやろう」
ユーセイ「ところで…なんだが、アキ」
イザヨイ「何かしら?」
ユーセイ「さっきからその……ジャックが俺の事を半泣きで見てきているんだが…なぜだ?」
ジャック「お終いだ…もうお終いなんだぁ……」
アキ「おかしいわね。カップラーメンに何もしていないのに…」
ユーセイ「いや、そんな感じじゃないんだが…」
ジャック「ユーセイ…。お終いなんだよ…。有罪にしてくれ…俺、もう…」
ユーセイ「とにかく落ち着け、な、何があったんだ?」
アキ「あ、そうそう。忘れていたけど…」
ユーセイ「何だ?」
アキ「今回の被告人はジャックよ」
ユーセイ「じゃあ泣いている理由はそれだろ!(というか、その情報一番大事だろ!)」
ジャック「俺はもう…生きていく自信がない」
ユーセイ「ジャック…。とにかく、元気を出せ」
ジャック「カーリーのいない人生など…意味がない…」
ユーセイ「??…アキ、この事件はどういう事件なんだ?」
イザヨイ「そうね…。あ、しまった。そろそろ裁判が始まるわ!説明は後!とにかく裁判所に…!」
カカリイン「早くしてください」
ユーセイ「え!?お、おい!…」
某日 某時刻 決闘裁判所
カンッ!
ガクエンチョー「それでは…裁判を始めます」
ユーセイ「裁判長の人は…GXの学園長じゃないか…」
イザヨイ「ハゲてるところとか、色々そっくりでしょ」
ユーセイ「まあ…本家と比べても6割くらいは一致するものはあるが…」
ガクエンチョー「弁護側…準備できていますか?」
ユーセイ「……………あ、俺か」
ガクエンチョー「他に誰がいるのですか!しっかりしてください!」
ユーセイ「す、スイマセン…(他にいないのかなぁ、弁護士)」
イェーガ「検事側は準備完了していますぞ」
ユーセイ「検事はイェーガーじゃないか…。なぜあんな脇役」
イザヨイ「小物感がでてていいじゃない。やりやすいでしょ?」
ユーセイ「…なんだろ、急に安心してきたぞ」
>>11
一応本家意識してみたんだ…ごめん
ガクエンチョー「…それではイェーガー検事、冒頭弁論を」
イェーガー「それでは簡単に…まずは、事件が発生したのはコナミ公園となっております」
ガクエンチョー「ふむぅ。…公園、ですか?」
イェーガー「そうです。…どうやら、そこで被害者と被告は決闘していたようですな…」
ガクエンチョー「決闘ですか」
イェーガー「はい。…残念ながら、被害者が決闘していた時間帯は決闘ログシステムがメンテナンスだったため、記録は残っていませんが」
ガクエンチョー「決闘ログシステム?…なんですかな?それは」
イェーガー「KCが運営している…。まあ、決闘の記録ですな。…まあ、メンテナンス中でも普通に決闘はできますから」
ガクエンチョー「ふむぅ。…そうですか」
イェーガー「一応、証拠品である被害者と被告人の決闘盤を証拠品として提出します」
カーリー渚の決闘盤を証拠品リストにファイリングした
ジャック・アトラスの決闘盤を証拠品リストにファイリングした
一応、名前はこれから普通に表示します。別にどっちでもいい人がいたら本家意識で
遊星「これは…ジャックの決闘盤か。…ん?これ、血がついているじゃないか!」
イェーガー「弁護人は何を言っているのですか?…当然でしょう、それがカーリー渚を殴った凶器なのですから」
遊星「え?」
学園長「そして、彼女の命を奪った…なんとも醜い話ですな」
遊星「ええええええええええええ!じ、ジャック、お前…カーリーを…」
ジャック「そんなわけあるか!…これは冤罪だ!」
イェーガー「犯罪者は皆、そういうのですよ…くくくく」
学園長「…しかし、なぜ被告が犯人だと?…決闘盤だけでは難しいのでは?」
イェーガー「ご安心を。…なぜならこちらには、犯行の瞬間をみた証人がいるのですから!」
遊星「えええええええええええ」
十六夜「ユーセイ、落ち着いて」
遊星「(……これは、絶望的なんじゃないのか?)」
学園長「よろしい。…それでは、その証人の話をさっそく聞くことにしましょう」
イェーガー「くくく…。これは私の裁判の最短記録を更新してしまうかもしれませんねぇ」
遊星「(駄目だ…。そんなことされてて…こっちには一切武器がないのに…)」
十六夜「落ち着いて、ユーセイ。とにかく、証人の話をしっかりと聞いてみましょう」
遊星「しかしアキ…」
十六夜「それからユーセイ。私の事はなるべくイザヨイちゃんと呼んで」
遊星「なぜだ!?」
十六夜「~ヨイちゃんって呼ばれたいの。だからそうして」
遊星「いや、そこはいいんじゃ…」
カンッ!
学園長「それでは証人を召喚してください」
ゴドウィン「……どうも」
学園長「証人、名前と職業を」
ゴドウィン「私はレクス・ゴドウィン。治安維持局長官をしています。よろしくお願いします」
学園長「ほほ、これはご丁寧にどうも…それではさっそくですが、証言よろしいですかな?」
遊星「もう終わってしまうのか…」
十六夜「大丈夫、私達には…できることがあるから」
遊星「アキ…」
十六夜「ギロッ」
遊星「うっ……イザヨイちゃん」
イェーガー「すいません長官。お忙しいところを…」
ゴドウィン「いえいえ、いいのですよ。…まあ、確かに決闘ログの修復に少々手間がかかっていますが…」
学園長「決闘ログ…ですか。どうかしたのですか?」
ゴドウィン「どうやら決定的な欠陥がみつかったようでして…。決闘ログを一から作り直さなければならないのですよ」
学園長「それは大変ですなぁ…。一からですか」
ゴドウィン「ええ。ですので私に無駄な時間はあってはならない…。さっそく、証言させていただきましょう」
証言開始
ゴドウィン「私が散歩していた時の事です」
ゴドウィン「気分転換にぶらぶらしていましたら…被害者とそこの被告人がいまいてな」
ゴドウィン「仲良く決闘していました。熱い決闘なので、私ちょっと興奮していましたよ」
ゴドウィン「そこの男のレッドデーモンズドラゴンがギガンテック・ファイターを倒したときは特に…ええ」
ゴドウィン「しかし、しばらくすると何か口論しましてね『イカサマだ!』などと男が言い出して」
ゴドウィン「気が付いたら男は女を殴って殺していました…。あれだけ痛そうな決闘盤ですから、即死も仕方ないかと」
証言終了
遊星「完璧に見られているじゃないか…くそ」
ジャック「違う!そんなのは嘘の証言だ!俺は何もしていない!」
十六夜「そうよ…何かきっと、突破口があるはず」
カンッ!
学園長「ふむぅ…。しっかりとみられていますなぁ。…しかしぃ」
イェーガー「はい?どうにかなさいましたか?」
学園長「証拠として提示されたお互いの決闘盤…何もカードがありませんが?」
ゴドウィン「!!…いやそれはその…。か、風とんだとか…そうだと思える」
イェーガー「確かに、事件が起きた時には強い風が観測されています。…それに」
学園長「それに?」
イェーガー「フィールドには何もなくても…墓地にはしっかりとカードがあります」
学園長「おお、本当ですな。これで決闘していた事ははっきりとわかりますな」
遊星「本当だ…。見ておくか」
ジャックの決闘盤墓地
リビングデットの呼び声
死者蘇生
聖なるバリアミラーフォース
ビッグ・ピース・ゴーレム
ダーク・リゾネーター
カーリー渚の決闘盤の墓地
サイクロン
ナイトショット
ジャンクシンクロン
ドッペル・ウォリアー
カタストル
死者蘇生
遊星「……なんだ?この不揃いな感じ?」
>>21
ナルホドっぽさもいれてるので、完璧遊星ではないです…ごめんなさい
十六夜「ジャックの手札とか、初期手札みたい」
遊星「初期手札…か。確かに、展開して熱い決闘をしていたのは無理に見えるが…」
カンッ!
学園長「それでは弁護人、尋問をお願いします」
遊星「じ、尋問ですか?」
十六夜「ここからが本番ね…ユーセイ」
遊星「でもイザヨイちゃん、どうやればいいのさ!」
十六夜「簡単な事よ…。証拠品をみて、相手の嘘を見破ればいいだけ」
遊星「し、しかし…嘘か」
十六夜「相手が嘘をついているなら…絶対に穴があるはず。だから、そこをつきつけてやるのよ」
遊星「………嘘、か」
裁判長「それでは、どうぞ」