【遊戯王SS】遊星「異議あり!それには矛盾が生じています!」

スポンサーリンク
人気記事
人気記事
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:34:52.88 ID:wHmE+W5f0

尋問開始=============

ユーセイ「…一応聞いておくが、証人が言っていることは全て事実か?」

シェリー「ひ、ひどいぃ…。私が言っていることが嘘だって言うんですかぁ?」

ユーセイ「…答えは聞くまでもないようだな」

シェリー「そうですよ!これに嘘なんてないですよ!」

ユーセイ「…じゃあ、本当にアキがシンクロ召喚している場面を見たんだな?」

シェリー「当然です!」

ユーセイ「異議あり!…それは、明らかに矛盾している!」

ガクエンチョー「ゆ、ユーセイ君!それはどういうことですか!?」

ユーセイ「これは…決闘において基本的なことですよ、学園長」

スポンサーリンク

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:38:20.53 ID:wHmE+W5f0

ユーセイ「証人。エクストラデッキの枚数制限、知ってるか?」

シェリー「15枚でしょ。馬鹿にしないでよ」

ユーセイ「その通りだ。…今、手元にある資料を見ると…被告人がしようしていたエクストラデッキの枚数は14枚」

ガクエンチョー「ふむぅ。…シンクロ召喚を一度行っているので、問題はないのでは?」

ユーセイ「それはどうかな。…墓地を見てみろ!」

ガクエンチョー「……!こ、これは…ブラックローズドラゴン!?」

シェリー「え?」

ユーセイ「そう…これでは、被告人のエクストラデッキの枚数制限が超えている。…つまり、これでは決闘できていない!」

シェリー「!!!……う、嘘…」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:43:50.92 ID:wHmE+W5f0

ガクエンチョー「確かに!!…これでは、ルール違反ですぞ!」

シェリー「そ、それはその……」

キリュー「異議あり!」

ユーセイ「……鬼柳」

キリュー「……がっかりだ。がっかりだぜ…遊星。…そんなんじゃ、満足できねぇぜ」

ユーセイ「な、何!?」

キリュー「お前さんこそよく見てみな…。この決闘盤の魔法&罠を…」

クロウ「?……これは…黒薔薇の刻印!?」

キリュー「そうさ!…つまり、このTGハイパー・ライブラリアンは被害者のもの」

ガクエンチョー「薔薇の刻印で、被害者のカードを洗脳した。…ということですかな」

キリュー「ああ。つまり…何の問題もねぇぜ」

ユーセイ「し、しかし!今、証人ははっきりと『シンクロ召喚したと!』」

シェリー「ああ!それですかぁ?…間違えちゃいました。ごめんなさい」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:48:11.05 ID:wHmE+W5f0

クロウ「…あの女…マジむかつくぜぇ…!」

ユーセイ(…これぐらいか。今つっこめることは)

キリュー「まだ、まだ何かあるかな?」

クロウ「あ!…そうだ、ブルーノの墓地!お、おい遊星!これこれ!」

キリュー「クロウ…その悪あがきはよせ。…どうせレベル5になるようなチューナーとモンスターがいないと言うんだろう」

クロウ「!?…な、なぜ…」

キリュー「答えは簡単さ…。墓地には、貪欲な壺がある。…意味、分かるな?」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:52:10.94 ID:wHmE+W5f0

ユーセイ「貪欲な壺で…モンスターを回収してデッキに戻した…というわけか」

クロウ「そ、そんなぁ…」

ユーセイ「…だが、読めていた」

クロウ「な、何ぃ!?」

ユーセイ(これぐらいの軽いミスは…おそらく簡単に修正できる。…だが、違う方向から攻めたらどうだ?)

ユーセイ「証人!…シンクロ召喚などで証言に矛盾が生じました。よって、新たな証言を要求します」

キリュー「…まだ満足してねぇのか、ユーセイ」

ユーセイ「当然だ!…まだ、議論していない事があるんだからな!」

キリュー「ほぅ。…いいだろう」

ユーセイ「証人!…その時に起きたことを、しっかりと鮮明に言ってください!」

サイバンチョー「それでは…お願いします!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:52:53.16 ID:2QLOWz920
面白い

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:55:06.03 ID:wHmE+W5f0

証言開始============

シェリー「また証言?めんどくさいなぁ……」

シェリー「その時、被告人が被害者のカードを薔薇の刻印で奪った。…それは間違いないわ」

シェリー「そして、そのまま被告が被害者になんか叫んでたわ」

シェリー「多分、日ごろの怨みとかじゃない?そこでついかっとなって…殺しちゃったんだと思う」

シェリー「私見てたもん。無残にも…モンスターが相手にとどめをさす瞬間を!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:59:07.97 ID:wHmE+W5f0

クロウ「…ようやく、慣れてきたかな」

ユーセイ「法廷の空気にか?」

クロウ「…………そういうことにしておいてくれ。ユーセイ、しかしこれは俺でも分かったぜ」

ユーセイ「嘘が…か?」

クロウ「ああ。…刻印の薔薇の効果でカードを除外したら、除外ゾーンにカードが送られるよな?だが、除外ゾーンには何もない…だろ?」

ユーセイ「除外ゾーンはポケットだから、決闘盤にはそんなもんなくて当然だぞ」

クロウ「あ。……だったらカードはどこに…」

ユーセイ「それは証明できない。…そんなものはないからな」

クロウ「…なら枚数制限とか!さっきみたいに!デッキは…40枚あったんだろ?それっておかしくないか?一枚ポッケにつっこんでるんだろ?」

ユーセイ「…元々41枚のデッキなら不自然はないし、ルール違反していないだろ」

クロウ「………すいません、分かりません……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:02:32.98 ID:wHmE+W5f0

ユーセイ「とりあえず、見てろって…」

ガクエンチョー「それでは、尋問をお願いします」

尋問開始======================

ユーセイ「…証人、本当にあのモンスターが被害者にとどめをさしたんだな?」

シェリー「はい!…可哀想に、きっとダメージに耐えきれなかったんでしょうね…」

ユーセイ「本当に、あのモンスターか?」

シェリー「そうですよ!」

ユーセイ「あの、TGハイパー・ライブラリアンが、相手を一刺しにしたんだな」

シェリー「しつこいなぁ!そうだって……あ」

キリュー「TGハイパー・ライブラリアンが……一刺しに…だとぉ?」

ユーセイ「ああ、司法解剖の結果通り…TGハイパー・ライブラリアンが…一刺しにした…ということだな!?」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:08:20.66 ID:wHmE+W5f0

キリュー「ま、まさか!」

ガクエンチョー「い、一体どういうことですか!?」

ユーセイ(説明必要か……)

シェリー「そ、それは……」

ユーセイ「TGハイパー・ライブラリアンの絵を見れば分かる。…彼が持っているのは、本一冊のみだ」

ガクエンチョー「本一冊…?ああ!こ、これだけでは、相手を一刺しなどできないではないですか!」

ユーセイ「そう。…TGハイパー・ライブラリアンの攻撃は刃物ではなく、魔法的な物。…司法解剖に書いてあるような結果が、起こるはずがない!」

キリュー「ぐあああああ!」

シェリー「きゃああああああああああ。…く、ハァ……ハァ……」

ユーセイ「一体どういうことだ?証人!」

キリュー「異議あり!…と、とどめは被告人がさしただけで…。他の傷をカードがつけたのであれば…」

ユーセイ「異議あり!…それはあり得ない。なぜなら傷は、ここ一つだけなのだから!」

キリュー「ぐああああああ!……ぐ、ゆ、ユーセイィィィ!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:12:43.39 ID:wHmE+W5f0

途中からシェリーがキュリーになってる。ごめんなさい…誰だこれorz

シェリー「ぐ……ぐ……」

ユーセイ「証人!お前は、あり得ない光景を見たと言っている。そして、それはモンスターがこのカードである以上…あり得ない」

シェリー「う………そ………それは………」

ユーセイ「さあ、どう説明する、証人!!」

シェリー「う…ああああああああああああ!!!!」

ユーセイ「うおっ!」

クロウ「うわ!」

ドーンッ!

シェリー「うるさい!不動 遊星!私は、私は見たのだ!」

クロウ「あ、いつものシェリーだ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:23:01.48 ID:wHmE+W5f0

シェリー「ふふ!それは被告だと何度も言っているだろう!」

ユーセイ「…おかしい。どうやって……いや、待てよ」

クロウ「どうした?ユーセイ」

ユーセイ「ボーイに用事を頼んでおいた…というのは本当だな?」

シェリー「…愚問ね。さっき、検事が答えたでしょ、そこのアリバイは崩れないと」

ユーセイ「…それは、直接頼んでいたのか?それと、電話で?」

シェリー「……で、でん」

キリュー「……異議あり!…証人の部屋からコールは一度もないと記録がある。…すなわち、直接に決まっているだろう」

シェリー「そ、そうよ!」

ユーセイ(…鬼柳が異議を申し立ててまでも邪魔してきた…。おそらく、そこが突破口か!)

ユーセイ「ならおかしい。…窓で事件を目撃しながらボーイと直接話す…これはちょっと不可能じゃないか?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:25:04.22 ID:wHmE+W5f0

シェリー「そ…それは……」

キリュー「…本件とは、関係ないことだ」

ユーセイ「異議あり!…これは目撃している時に起きた重大な矛盾だ!関係ないことはないだろう!」

ガクエンチョー「異議を認めます。…証人、どうなのですか?」

シェリー「そ、それは…そ、そのぉ……」

キリュー「……ふ、ここまでか」

ユーセイ「?」

??「それは…私が話そう」

クロウ「誰だ!?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:27:40.72 ID:Fisml2tdO
ボクだ!

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:28:28.76 ID:fzTEMQUj0
キングだ!

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:28:37.93 ID:wHmE+W5f0

??「それは…彼女が私と一緒にいたからだよ、不動 遊星」

ユーセイ「お前は……!」

ガクエンチョー「ち、ちょっと!なにもなしに勝手に証言するのは……」

ホセ「名はホセ。…一応、修正屋のようなことをしている」

ガクエンチョー「いや、だからですね!聞いてますか!?」

キリュー「彼は……私の証人だ」

ガクエンチョー「な、なんですと?」

ホセ「聞いただろう。私は証人で召喚されたのだ…。何も問題あるまい」

シェリー「……ホセ」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:31:49.20 ID:Fisml2tdO
おせーよホセ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:34:26.61 ID:wHmE+W5f0

ユーセイ「一緒にいた…とは、どういうことだ!」

ホセ「その言葉の通りだ。私達は仕事をするためにコナミホテルに泊まった。…それだけのことだ」

クロウ「…いやいや、怪しすぎだっつーの」

ホセ「そこで私が見たことを…彼女が証言してくれたのだ」

ユーセイ「つまり…本当に事件を見たのは…お前…だと」

ホセ「そういうことだ。…あいにく、私はこの通り老いぼれでね。緊急の時以外は証言しないと検察側と約束したのだ」

キリュー「年寄りは大切にしろ…。そう習わなかったか?遊星」

ユーセイ(……こいつ、何を隠している?)

クロウ「…やばいぜ、遊星。ホセって言ったら…。あのニューワールドの連中の一人だ」

ユーセイ「ニューワールド?」

クロウ「ああ…。多くの権力と力を持って、やばい仕事をいくつもしてきたって噂の連中だ…」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:36:56.09 ID:dGnHA30tO
牛尾「権力?」ガタッ

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:38:48.54 ID:wHmE+W5f0

ユーセイ「だから…鬼柳も従ってた…ってわけか、あの無理な要求を」

クロウ「かもな。…とにかく、今は親玉が出てきたんだ」

ユーセイ「ああ、ここは一気に叩く!…証人、では詳しいことを証人が証言してください!」

キリュー「ほぉ…。聞いても同じだぜ」

ユーセイ「そうはいかない。…本当に事件を見ていたものならば、新たな情報もあるかもしれないからな!」

シェリー「不動 遊星!…貴様」

ホセ「待て。…いいだろう。…こうなったら、やむをえまい」

ユーセイ「よし…これでいけるか…?」

ガクエンチョー「それでは、証言をお願いします」